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「決まりって…」
(情報が少なすぎだよ…)
「まぁ、まだかなり先の話だから心に刻んでおくくらいで構わないわぁ」
「そ、そうか…じゃあ手始めに俺は何をすればいいんだ?学校に行けばいいのか?」
「もう私が理事長を務める聖フランチェスカ学園に入学してもらってるわよ~」
「学校か…」
なんか久々にそのフレーズを聞いた気がした。
「因みにもうとっくに一時限目過ぎてるわよ?」
「…………………」
登校初日から鬱だった。
「はぁ…因みに俺は学校ではどういう立ち位置なんだ?」
「転校してから二日目って感じに記憶改ざんしといたわぁん」
「そうか…そう言えば皆は?」
「行ってからのお・た・の・し・み♥」
現在、教室の扉の前、俺は二時限目の途中から入るべきか、終わってから入るべきか、非常に迷っていた。
「どうするか…」
二時限目が終わるまでまだ30分以上ある。
だが、あの開けた瞬間、全員からの注目を浴びるのは嫌だった。
迷いに迷って1分間。
「よし、さぼろう」
久しぶりの学内でも回って時間を潰すことにした。
(なんつーか…うん。眠たいな)
そう思ってしまうのも無理はない。なぜなら目の前で恋が気持ちよさそうに寝ているからだ。
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