その頃の幕末

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しばらくすると、山崎がきちんとした格好で報告に戻ってきた。 山崎のきちんとした格好というのは、忍装束のような物だが今回は袴だ。 え、そんな説明いらないだって? 知らないです、そんなこと。 山「そろそろ良いと思います~」 歳「わかった。」 短く返事をすると土方は立ち上がり宴会場から出ようとする。 すると、そのあとから原田も続いて出ようとする。 歳「左之、お前ももうでるのか?」 左「酔い覚まさねぇと闘えねぇよ」 歳「お前飲んでたのか…」 土方が聞くと原田はそっぽを向き 『あのティッシュ落としたの誰だよ。はぁ?お前だろ?俺じゃね~し。』 的な感じの雰囲気を醸し出していた。 飲んだらしい。 歳「俺、飲むなって言ったよな。」 左「だって、新八の隣にいて飲まないやつがいるか?」 歳「新八は今日動かねぇんだ。お前とは違うだろうよ」 いつもの土方なら怒鳴り散らしているだろうが、 闘いの前だからか落ち着いているようだ。 左「俺が飲まなかったら新八が怪しむだろうが」 歳「水飲んどけばいいだろ」 よくわからない言い争いをしながら二人は、壬生へ歩いていく。
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