決定事項
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「……は?」 家のドアを開けて早々、俺は信じられないことを耳にした。 「あら、聞こえなかった?」 玄関には母さんが仁王立ちしていた。線は細いので迫力はないが、ニッコリと笑った顔がなんとなく怖い。 「もう一回だけ言うわ、よく聞きなさいね?」 俺はただただ頷いた。 「明日から、あんたは貴隆君とお祖父ちゃんの家に行くの。これ、決定事項だから」 「……」 俺は鞄を床に落とした。
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