ノータイトル

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自宅に帰って来た祖父は 支度してあった布団に安置された。 ほどなくして 取り敢えず、簡単に翌日からの段取りをつけた葬儀社の人が帰ると 祖母も伯父達も、親戚への連絡の為に席を立って行き。 部屋の中には、祖父と私達家族だけになった。 すると、母は弟に耳打ちをして安全カミソリを用意させると。 「お義父さんは、お洒落な人だったからね。」と 弟に用意させた安全カミソリでソッと 祖父の顎の下の髭の剃り残しを、剃り落とし。
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