ノータイトル

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翌日からは只々、気忙しく走り回って居たことしか、覚えていない。 新盆を迎え 送り。 秋になり 冬…12月 ふと 今年からは、年越しの夜に 二度と、祖父の語る昔の話は聞けないんだ。 と、寂しくなる。 年越しの夜の数時間 訥々と、にこやかに昔の街並みを話してくれる祖父。 ほんの少しの手振りを、交えながら。 上機嫌な証拠だった。
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