憧れたきりん

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「気持ちはうれしけどこんなんとはもう別れた方がおまえのためや」 「なにー?なにいうてるかわからへん!」 「なんでもなかー」  長治はがっくりと首を垂れました。  どうして自分だけがこのような数奇な運命を辿らなければならないのでしょうか。 「もう、わい、死にたなってきたわ。依子、わい、おまえを残して逝ってしまうかもしれへんで」
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