憧れたきりん

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 しかしまた次の日になると首はさらに長くなっていました。  それはもう木の高さをはるかに超えていて、依子と話すにも首をぐいっと下に持ってこなければなりませんでした。 「長治ちょっと高すぎやで」  依子が上を向いて言いました。 「ほんまや。あかん。なんでや」  長治は神様の木のところに行きました。 「神様神様。失敗や、大失敗や。これじゃ長すぎるで」
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