-第一章-

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「スーツケース…!??」 「いや…さっきも それ言ってなかった?」 「うちはなぜここに いるのでしょー?」 「人の話くらい 聞けって母さんに 言われなかった…?」 「残念でした うちの母さんは とっくの昔に他界してます」 「……そう」 「常識なんてクソ食らえ☆」 そんなやり取りが 少しの間続き 「………」 「………」 沈黙が支配した ほんの数十秒 着物を着た女が口を開く 「えーとセイ・フォートカス」 「誰?」 即答すると 指をさされ言った 「お前だよ」 「そんな名前だっけか?」 思い出そうとするが 思い出せない まぁいいか セイ・フォートカスって 言われたし呼ばれたし 「で?ここはどこ? あなたは誰?」 「私は神」 ふざけてるのかな ここは乗っておこうか 「オーカミサマ ワレニチカラオー」 「何故片言?何故棒読み? ふざけてんのか?」 「最初にふざけたの そっちでしょ?」 というと着物の女は 一瞬止まり口を開く 「え?」 「え?」
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