-序章-

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    私はその辺にある 小汚ない布で全身を覆う (この方が目立たないからな…) しばらく歩くと 突然聞こえた 「おや、しばらく見ないと思ったら こんな所にいたのか」 「……?」 その言葉の意味がわからなかった 聞き覚えのない声 私に対して 言っていることはわかった 「いや…それにしても Levelスゲー落ちてるな」 私は改めて声の主を見る 桜色の着物を身に纏い 着物に似合わない ホルスターを腰に着け スーツケースを持っ――― 「スーツケース…!??」 (なぜスーツケース? え?なんで?り、旅行…?) 若干パニックに陥った所で 着物の女が口を開いた 「そのリアクション"二回目"」 そんなこと知るか… 二回目も一回目も 対して変わらな―――― 待て 今、二回目って……
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