Chapter 04 Dancing

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「君は・・・私を殺すと言うのかね?」 リイサはそれには答えず、無言でイングラムM10の引き金を引いた。 「タタタタタタタタッ・・・」 けたたましい炸裂音と排莢された薬莢が床に落ちる音が響く。 「ぎゃっ!」 「ぐあっ!」 フロント周辺に居たショーン以外の人間は、リイサの銃撃により次々と射殺されていく。 ショーンは余りの恐怖の為か、目と口を見開いたまま彫像の様に固まってしまっている。 リイサは空になったマガジン(弾倉)を交換すると、イングラムの銃口をショーンに向けた。 「怖がる事は何も無い。 あなたの魂は天に召される事になるのだから」 「や・・・止めろ」 死が目の前に迫るショーンの声は恐怖で掠れ、額には夥しい生汗が吹き出している。 「主よ。迷える魂を救い賜え」 リイサは静かに呟くと再び引き金を引く。 「タタタタタタタタッ・・・」 再び暴力的な炸裂音が辺りに響き渡った。 「銃声! 一体何が起こってるというの?」 一階へと辿り着いた麻理亜を迎えたのは、断続的に炸裂する銃声と魂切る悲鳴であった。 麻理亜は壁に身を隠しつつ、銃声が発生した一階フロアを窺う。 すると。 どくどく流れ出す血の海へ倒れ伏すタキシード姿と。 サブマシンガンを手にした、シャンパンゴールドのドレスに身を包んだ、ピンクの髪の女の姿が見えた。 「彼女がさっきの支配人が言ってたショーンの連れ? だとしたら・・・ そこで死んでるのはショーン?」 ピンクの髪の女を確保し、事の真相を確かめる事に決めた麻理亜は、一気に飛び出すべく呼吸を整える。 「射線上に身を隠す遮蔽物は無い。 となると、サブマシンガンが弾を全部吐き出してしまう秒数。 約2秒程の時間を凌げばいい。 よし・・・行くッ!」 素手でサブマシンガンに相対する自分の動きをイメージし終えると、麻理亜は壁から身を放し、硝煙漂うフロアへと飛び出した。
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