Chapter 03 交錯

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「モーガン中尉も・・・ 良かったらお友達になってくれますか?」 レビンを真っ直ぐに見つめながらミリアが微笑を浮かべている。 「おお。こちらこそよろしくって感じだが・・・ 元々、部隊の皆は仲間と思ってたけどな。 友達ならば、レビンって呼び捨ててくれな」 レビンはミリアへウインクを返した。 「ありがとうございます。 名前の件は・・・努力しますね」 「気楽に行こうぜ? そして次の作戦でも生き延びよう」 「はい。 モーガン中尉とVMTポチの活躍に期待しています」 ミリアはレビンに敬礼を行うが、その表情は笑顔である。 レビンも笑顔を浮かべ答礼を行った。 「俺の愛機の名前はバッチリだけども。 まだまだ俺の名前の呼び捨ては出来ないみたいだな? いつか、レビンって呼び捨てる事期待してるぜ。 んじゃ俺は兵舎に戻るよ」 「私はもう少し夜風に吹かれてから戻りますね」 「了解。風邪引かない様にな」 レビンはミリアに告げると、兵舎へゆっくりとした足取りで戻り始めた。 ここへ現れた時よりも、ミリアの表情が晴れた事に安心しつつ、戦争という特殊環境は、仲間の絆の強さが、生き延びる力を増大させる様にレビンには思えていた。 「メルソンのオッサン。 天国から見守ってくれ・・・ 俺達VMT隊の事を」 兵舎へ向かい歩きながら、夜空を見つめつつレビンは、亡き戦友へ静かに祈りを捧げた。
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