Chapter 04 Dancing

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同じ頃。 リイサはショーンと共にホールの一階へと辿り着いていた。 「一体何がどうなってるのかね?」 そうリイサに尋ねるショーンの表情は、様々な疑問や不安に包まれている。 「先程の爆発はNWUCT条約の反対派組織による物でしょう」 ホールのフロントから手荷物を受け取りながら、リイサは淡々とショーンへ答える。 「そうなのか・・・? それよりも初対面の君が何故私を助けるのかね?」 爆発会場からリイサに促されるまま今に至るが、外の景色が見えた事によりショーンは少しだけ落ち着きを取り戻していた。 「ダレス財団。 貧しき者達を救うべく。 食事や住む場所を提供する事は勿論、教育を受けれる環境に無い者達へ教育を施し。 支援される側から自立する側へと導く、慈善活動を行う財団」 リイサは手荷物のバックのファスナーを開きながら、相変わらず淡々とした口調で告げている。 「私達の財団が・・・ この爆発と関係があるとでも」 「無いとは言えない。 あなたが今日ここに居る理由は、財団の財力でユニオを大量に取得し、そのユニオをNWUCT条約非加盟国に先行してバラ撒くと言う理由でしょ?」 自分を見る事無く淡々と告げるリイサの背中にショーンは、落ち着いた様子で静かに反論する。 「私達の財力なんて、たかが知れている。 その一部を貧しき者達へ分け与えようと考えてるだけだ。 聞いた話だとNWUCT条約加盟国に於いては、エネルギー等についての決済はユニオ建てになると言う話だし」 リイサはショーンの方へ振り向き、瞳に虚無の色を浮かべショーンを見据えた。 「あなたの財団のやろうとしてる事は人として素晴らしい事。 でもそれは、ただ混沌を広げるだけ。 恒久的な平和なる未来にとって、ただのイレギュラーなシナリオに過ぎない」 そう告げるリイサの右手には、サブマシンガン・イングラムM10が握られており、その黒い銃身の鈍い輝きにショーンは戦慄の表情を浮かべた。
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