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肩が重い。
何かが乗っかってる感じがする。
「──んだが、何かわかる?」
朝食中にこんな話題はどうかと思う。
──が、とりあえずご飯を食む目の前にいる少女に聞く。
すると、少女は俺の後ろを箸で指した。
「憑いてる」
──あぁ、そっかぁ……なんだ、憑いてるのか。
「怨霊的な何かが。3日で死ぬな、お前」
「うん……意味わかんねぇよ」
「ちょっと貸せ」
ユキは俺の後ろに来て、何かを両手で挟んだ。
すると、ユキの手の間に人間のようなシルエットが浮かんできた。
「こんぐらいでいいかな、食うにも腹の足しにならないレベルの霊だし」
──もう俺は驚かないぞ。
「夏生、紐かなんかくれ」
「ガムテープでいい?」
「あぁ、かまわない。とりあえず足と腕を封じよう」
「ちょ……ちょっと!!
なんなのあんたたち!!」
シャベッタァァァァァ!!
──明日に続く。
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