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そこで僕が見た光景はあまりにも酷いものだった
机はグチャグチャになっていてクラスの人は教室の隅のほうにいる
その中心にいる人物…
修二君と広輝君
修二君は広輝君に馬乗りになって何度も何度も殴っている
「逸人に酷いことしたのお前だろ!!謝れ!!」
修二君は広輝君に怒鳴って殴るのをやめようとしない
「修二君!!やめてよ!!広輝君が死んじゃうよ!!」
僕はこれ以上は危ないと思って止めにはいる
修二君は僕を見てやっと我にかえったみたいだった
「僕はもう大丈夫だから」
僕がそういうと修二君は僕のほうにきて耳元で聞いてきた
「噂の本当のことはみんなに言わないって約束撤回してくれない?俺はここまでしちゃったし…」
「いいよ…全部話して…」
修二君の言葉に僕はビックリしたけど、もう終わりにしたかった
本当のことを話したらみんながどう思うかなんて想像もつかなかったけど、あんなに僕のためにしてくれた修二君の頼みは断れなかった
「ここにいるやつら全員聞けよ!!荻原の噂の金髪は俺だ!!けど荻原は俺とは付き合ってもないし他のやつと遊びまくってるなんてのも全部嘘だ!!」
修二君は廊下まで聞こえるような大きな声で叫んだ
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