5月

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「お前らは自分を守ること ばっかりじゃねぇか! 誰も橋本達に何も言わないで 見て見ぬフリしやがって…」 「村瀬くん…」 村瀬くんの声が だんだんかすれていく。 私に背中を向けているから 分からなかったが きっと泣いている。 そう思った。 周りのみんなは静かに 誰ひとり去ることもなく 村瀬くんを見ていた。
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