5月

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落ち着かないまま 私たちは学校に到着した。 靴箱に入っている 自分の内履きを取り出し 中を用心深く見た。 あの日以来、靴を履く前に 何も入っていないか 確認しないと気が済まない ようになってしまった。 橋本さんの恐怖。 いつまで私は おびえ続けなければ ならないのだろうか。 私はゆっくりと内履きを履いた。
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