5月

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村瀬くんは 「大丈夫だよ」と言って 私の手を引いて教室に入った。 音を立てないように 席につくと 「優子…」 と私を呼ぶ声がした。 …安藤さんだった。 「安藤さん…」 「ごめん…私…」 俯き気味彼女の目は かなり腫れ上がっていた。 長い時間 泣いていたのだろうか。 でもどうして…?
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