5月

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村瀬くんの胸の中で 叫びながら泣いた。 私のせいなんだ。 安藤さんは 私のせいで飛び下りた。 橋本さん達が 脅してきたに違いない。 私が仲良くしようと しなければ…。 「優子ちゃんのせいじゃない。 悪いのはアイツらだ」 村瀬くんは私の思っている事が 分かっているのだろう。 私の頭をそっと撫でながら言った。 「安藤…さんは…」 「安藤は死んでねぇから。 安心しな」 「本当に!?」と私は 思いっきり顔を上げた。
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