4月

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お弁当を作り、家を出た。 ゆっくり歩いていたつもりが、あっという間に着いてしまった。 靴を履き替え、階段を上がる。 普段と変わらない動作。 すると、いつもの3人が私を待っていたように教室の前に居た。 橋本結花さん、木村里美さん、安藤雨音さんだ。 震えが止まらなかった。 「おはよう~優子ちゃん♪また遊ぼう♪」 長い金髪を掻き分け、キツネのような細い目つきの木村さん。 嫌な笑みを浮かべて言ってきた。 その後ろで静かに立っているのは安藤さんだ。 おかっぱの綺麗な黒髪が、大人しそうな彼女の雰囲気を醸し出している。 安藤さんはいつも、木村さんの後ろで何も言わず、黒く真ん丸な瞳で私を見つめている。 そして木村さんの横に居る人が、橋本さんだ。 彼女は同い年に見えないくらい、いつもバッチリメイクをキメていて、髪を綺麗に巻き、まさにモデルのような人だ。 けれど私は、彼女の事が一番怖い。 橋本さんが、この3人のリーダーだからだ。
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