4月

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「転校してきたばかりなのに いつも私を助けてくれる 人が居るんです」 橘さんは河を見ながら 話を聞いている。 「私…その人と居ると すごく楽しくて… 嫌なことも忘れられるんです」 橘さんは「そう…」と言った。 「それで…今日学校がなくて 嬉しいのに…なんか…… 私…変で…」 最後は言葉にできなかった。 このモヤモヤを 表現できなかった。 橘さんはしばらく黙って ゆっくり話し出した。
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