4月

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「私…ずっと前からいじめられてきた。でも誰も助けてくれなくて…これが当たり前なんだって言い聞かせてきた。」 「優子ちゃん…それは…」 村瀬くんが何か言おうとしたが構わずに続けた。 「でもそれは間違いだった。村瀬くんが教えてくれたの」 私は村瀬くんの手を取って、自分の頬に当てた。 「みんなが私を避けてる中で私に温かさをくれた。優しさをくれた。ほんとに嬉しいの」
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