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        「神崎龍」 どーせつまんないとか現実逃避、かな 「神崎龍!!」 「あ、はい!!」 現実帰ってきた、可愛い ………龍は誰にもあげないし 「龍、現実に帰還、おじいちゃんの怒鳴り声」 それから龍が表彰されるのを見て、俺もボーッとする 「これにて…」 あ、終わった …………早くない? まぁいいや、龍に会いにい、こ? 龍に会いに行こうとしたら周りの観客が物凄い勢いで出口に向かっていく 「りゅ、う」 人混みに隠れていく龍の姿に手を伸ばすが、何千と居る人の力に叶わず出口から外に出されてしまう ………おかしい 考えたらいつもいるおじいちゃんが居なかったし、観客の視線も集まってる 「……誰の仕業…?」 カメラを鞄にしまい、龍と何かあったときにと決めていた場所に歩き出すが 人混みをかき分けて進むはずが道が開けていく ………後ろにお偉いさんでもいるの? 周りを見ても、俺の周りには人2人分の間が空いていて、それらしき人は見当たらなかった 「なん、だよ」 実態の掴めない何かに苛立ち、鞄の中の物を掴む  
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