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        「……龍…」 中々来ない愛しい人が心配になる いつもなら最高でも10分もすれば来るし、俺が行く なのに出口には厳重なガードがついていて、入れそうにない だから俺は待つしかできない 「夜雲様!!」 イライラしていると甘ったるい猫なで声で名前を呼ばれた うわ、吐きそう 後ろを振り返ったら馬鹿……じゃなくて錦織新が居た 「………何」 キラキラとした目で見られ、若干引いた 錦織新の服装にも、引いた 錦織新は…こう……くるくるふわふわもこもこぶわあああって感じのピンクの服着てて… 頭は……ツインの縦巻きロール? ………男受けを狙った服装だよね、これ 「1人ですかぁ?」 「……人、待ってる」 「奇遇ですね!私も待ってるんです!!良かったらぁ一緒にお茶でもしませんっ?」 奇遇じゃないし、お茶しないし 「しない、消えて」 「そんな事言わずにぃっねっ!!」 ぐいっと俺の腕を掴み自分の胸に押し付ける錦織新 「キモい」 振り払った拍子に転ぶ錦織新 「いったぁい!!何するんですかぁもうっ!」 立ち上がりながらスカートを払う錦織、何だ?谷間を強調したいのか?キモい  
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