滅びの剣

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──────犯されてるような子の何処が良いのよ

────犯されてるような

──犯され

………誰が？

………りゅ、うが？

「……ねぇ夜雲様、純潔な私にしましょうよぉ」

嘘だろう、と考えていたら再び腕に抱きつかれる

「……した」

「え？」

「───龍に何をした!!!!」

錦織新の両肩を掴みながら怒鳴れば、賑やかだったロビーは一気に静かになる

「あ、や、夜雲様？」

「答えろ!!龍に何をした!!
龍に手を出したら、許さない、許さない!!!」

「いたっ…」

錦織新が夜雲様っ…と肩を掴む手を払おうとするがそんなの関係ない

「答えろ!!!」

返答次第では、殺す

「っつ─邪魔だったのよ!!」

吹っ切れたように大きい声で叫ぶ錦織新

「……じゃ、ま？」

「そうよ、貴方を手に入れるのに神崎龍が邪魔だったのよ!!
あの子のせいで優勝は出来ないし、貴方は振り向かないし、邪魔だったのよ!!!」

「それで？それで龍をどうしたの…？」

ロビーのど真ん中に居るから注目が集まる

「何人かのじじいに足止めするよう任せたわよ、今頃…」

「……今頃なんだ」