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        「今頃犯されてるんじゃないの?」 冷たく、ざまあみなさいと笑う錦織新に怒りが沸き上がる 「お前、許さないから」 「きゃっ…」 錦織新を投げ捨て、走り出す 龍、龍、龍、ごめん また俺のせいで… 龍…!!!! 走り出したは良いけれど、どこにも行ったのか血が上った頭では検討がつかない 立ち入り禁止の立て札を飛び越え、一度息を整えるため、膝に手を付き考える 「…任せる、隠す、……………倉庫…?」 誰かを隠したり犯したりするなら、一番ベタなのは倉庫だ ……今までも倉庫に居た 倉庫と言っても用具用から書類用まで何十個とある だがこの会場は便利なことに一本の廊下に倉庫は全て並んでいる ………何キロあるんだよ これじゃあ間に合うのか… 「……っ師匠………!!」 お願いだから、龍を守ってくれと祈ってから倉庫のある廊下へと走り出す ここから倉庫のある廊下は反対、俺の足でも5分は掛かる そこから龍の居る倉庫を探すと30分は掛かるかもしれない ────間に合ってくれ  
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