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          「龍!!!」 20個目の倉庫を確認するが、ここもハズレ 何処だ、何処だ もしかしたら倉庫じゃないのかもしれない、そんな事を思いだした矢先 「きゃあああああああああああ!!!」 愛しい人の叫び声が聞こえた 「龍!!」 龍の声が聞こえたのはずっとずっと奥の方の倉庫からだった 声が聞こえた辺りの倉庫を開けていく 違う、違う、違う 「龍!!!」 声が聞こえた、と言っても数は多くて、開けても開けても龍がいる倉庫ではなかった 焦りからどんどん乱暴に扉を閉める ピシィッ 勢いのあまり扉に亀裂が入ってしまうが気にしていられない 「どこ、龍!!」 それからある扉に近づくと、中から声がした 「……離せ!!」 「おい!!黙らせろよ!!」 「お前だって!!」 ここだ、そう思って扉を開くと、見張りらしき男が立っていた  
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