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「あ…」
すっかり忘れていた何て言う何てのは永久にはお見通しで
「防具を詰めてるから、支度、しな」
笑いながら言われてしまえば従うしかないうちは更衣室に戻って支度をする
永久が居るってわかっててもあの独特の雰囲気は変わらず、寒気がする
靴下を履いて、色々つまったリュックを背負い胴着と袴を抱えて永久の待っている出口に走る
何気に距離があって面倒くさい
更衣室の出口を出たら、永久は防具袋を持って階段を降りたところに居た
「永久ー!!!」
階段の上から永久に手を振るとこっちに気がつき、笑ってくれる
かなりの段数があり、中々降り終わらない
二段階に別れた階段の二段階目に足を掛けた時
「落ち着い…!?!!
─────────龍!!!!!」
さっきまでと真逆の声色をした永久に名前を呼ばれて顔を上げた瞬間
ドンッッ
背中を押された
「…私を撰ばないなんて…死んじゃえ!!」
錦織、新に
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