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        「んあ…」 目を覚ますと殺気が向けられていて、何故目を冷まさなかったのかすごく不思議だ 眠っていたのは地面らしく、起き上がって頭を払ったら砂が落ちてきた 「………うわ、田舎…」 天国って田舎だったのか でもそんな事より… 「あんたら、誰?」 そっちのが気になる 殺気を物ともせず質問してきたうちにビックリする男 ザッと見て6人って感じ? 「………」 うおう、痛いな 1人のイケメンなおじさまがくいっと顎で指示を出すと、うちはいかついお兄さん方に腕を掴まれ部屋?へと連行される あ、何かお屋敷の中庭だったみたい ………障子で仕切る部屋しかないって… 「江戸時代かよ……」 ぽつりと呟くといかついおじさまが反応したけど、口は開かない あ、荷物は背負ったまんま来たんだ てかワンピース捲れてんだけど、……ブーツのヒール削れちゃうじゃないの うちの今の格好は、黒地に白の水玉の入った7分丈のワンピースにグレーのパーカーを羽織って、トレンカにハイカットの茶色いブーツを履いている ちょ、惨劇 パンツ見えそう何だけど  
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