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それにしても早かったなー…
秒殺とかつまんな
「永「只今より表彰式を始めます」
永久に近寄ろうと面を抱えたら放送が入り、おいちゃん達に連行された
「ほらほら、てっぺんが居なきゃ始まんないだろ」
「ちょ、離し」
「もうちょっとだからね～」
ていやっと1番前に立たされる、面を持ったまま
面を持ったままでは何もできないので足元に置く
………何かおかしくない？
雰囲気も、さっきのおいちゃん達も皆、何かがおかしい
「ほらほら、前向いて!!」
おいちゃんに怒られ、渋々前を向く
永久は完璧に見失ってしまった
ちぇ…寂しいな
少し下を向いて拗ねていたら表彰式は始まって、長ったらしいおじいちゃんのありがたーいお話が始まった
つまんないの、寂しいな
永久、永久、会いたい
「続きまして…」
次はちょっと若めなおじさまが話す、何やら誉めてくれているけど興味はない
だってこのおじさまにうち何回も勝ってるし、今更誉められたって嬉しくない
あーあ、つまんない
つまんなーい
こんな事を考えてたうちを、妬ましく見ている人が居るなんて思いもしなかった
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