綺麗に愛そうと努めるほどに、いびつになっていく。

4/10

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「どんな女性がタイプ?」 「んー…」 「私は、上手く言えないけど…出会って間もないけど…。 あなたが、凄く好きなの。 いわゆる“いい人”でなく、男として。 いきなり言われてもピンとこないだろうから、迷惑でなければ、好きでいさせて欲しい。」 「……。」 マルボロの煙をふかしながら、彼が沈黙をやぶるのを待っていた。 「オレ…」 「うん」 「次付き合う人とは、結婚したいんだ。」 「…うん」 「迷惑じゃないけど、考えさせてくれない?」 私は、なるべくゆっくり煙をはきながら、分かった、と笑って返事をした。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加