綺麗に愛そうと努めるほどに、いびつになっていく。

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彼からの誘いには、出来る限り応じた。 …何を捨てても、という状態であったのは否めないかもしれない。 自分からメールを送らない日に彼から来た日は、それだけで薔薇色になった。 少なくとも彼は、ちゃんと考えてくれてる。それは明らかであったように思う。 『今日、飲み行かない?』 『行く!』 焦りすぎないように気をつけても、結果間髪入れずに返信をした。 『返事、早(笑)』 『いや…、ゴメン、なんか…。』 『いいよ。ぶっちゃけ、分かりやすい(笑)』 私が片思いして、彼に上手くあしらわれている。 これは誰の目にも明らかであっただろう。
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