あいく

―再会―

課題を始めてから一週間。
まぁお互いに予定合わず中々進まない(-｡-;

斎藤は夏休み明けに出せとかめちゃくちゃ緩いこと言うからそりゃやる気も出ないし、意外と夏を満喫出来てしまうわけで。

だがしかし
今日は5日振りの課題勉強会。

「ねぇ、あいくちゃん！これはどーすればいいかなぁー。」

「あんたさっきから聞き過ぎ。」

つれないあいくちゃん。
でもやっぱり可愛くて、こんな可愛い子と課題出来てるおれは幸せモノです。

「だって全然相手してくれないから！」

「はぁ？意味わかんない。どれがわかんないの？早くして」

やっぱり優しい。

「ここです。」

「さっきも教えたじゃん、ばかたれ。」

そう言ってポカっとおれをどつく。
ちょーかわいー。ばかたれって可愛い過ぎんだろ。

にやけが止まらないおれ

「なに笑ってんの、気持ち悪いんだけど。」

「いや、ばかたれとか可愛いなと思って！」

ん？
変な事は言ってないぞ。
褒めたんだけど。

「あいくちゃん？」

下を向くあいくちゃんを覗き込む。

顔が赤い。

ヤバい。