上等だコノヤロウ

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ドサッ 「もっと歯ごたえがあるやつはいねぇのかよ岳斗」 「あ?」 その場には二人に殴って蹴って張り倒されたヤンキーが十数人倒れていた 「次は頼むぜ」 「うるせぇよテメェ」 「はいはい」 燿はおもむろにタバコをさしだすと、岳斗は一本抜き取り火をつける 「……」 燿も一本抜き取り火をつける、タバコを吸いながら互いに拳を突き出し 『上等だコノヤロウ』 二人は拳を合わせた 「クックック」 柱の後ろから現れた男は、二人の後ろ姿を眺める 「あれが岸中の金城と福山か、面白いじゃん、クックック……ハーッハッハ」 男は振り返り去っていく
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