9人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
学校の屋上で、いつもの仏頂面で眉間にシワを寄せる金城
「ちっ…大した相手じゃ無かったにしても安い報酬だな」
「報酬って俺聞いてないんだけど?」
どこからともなく現れた福山が金城の横に座る
「どっからわいて出たんだテメェ」
眉のしわが深くなる金城を気にせず、福山は笑いながら話を続ける
「わくって、俺は虫か?てか報酬って俺の分は?」
「テメェは勝手についてきたんだろうが」
ぶっきらぼうに返す金城
「ひでぇなぁ、ここはじゃあなんか奢ってやるくらい言えないのかよ?」
笑いながら言う福山に、金城はやはり表情を変えず
「うるせぇんだよテメェ」
「はいはい」
無造作にタバコを取り出し一本さしだす、金城は受け取って火をつける
「で、なんの用だよ?」
金城がタバコの煙を吐きながら福山に聞く
「用って程じゃ無いんだけどさぁ…」
最初のコメントを投稿しよう!