ひとつひとつこわれてゆく

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目の前にいる西という中坊は血を吐きながら咳をしている。口の中が切れたんだろうな。鼻血も出ている。 「…痛そうだな」 「てめッ…」 「なんかさ、お前見てると殴りたくなるんだよ」 西は鋭い視線でこちらを見ながら呟いた。 「相変わらず最低なやつ、」 西は何故かいつまでも抵抗しなかった。  
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