ひとつひとつこわれてゆく
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俺は再び西を殴る作業に没頭した。 俺はお前のことなんか覚えてないはずなのに、 俺のなかでなにかがこわれていく、 西の出血がひどくなる、 に、し 「俺は、お前のことが好きだったのか?」 黒く塗りつぶされた記憶を辿っていくけれど、やっぱり何も見えないから。 だから、これは記憶を呼び戻す作業。 目の前の西は歪んだ顔をして、笑った。 END アトガキ→
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