1年1組
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「…。」 黙り込む私。 「まぁいいや。」 やっと諦めてくれたのか、詩音君はそうつぶやくと、また前を向いてしまった。 ホッと息を吐く。 私はただただ目立ちたくない。 自分の殻に閉じこもっていたいのだ。 なのに、詩音君は私の心に引いたカーテンを開きかけた。 私は光を見たくない。 外の世界が、人間の世界が、どれ程酷いものなのか、 私は1年間を通じて思い知ってしまったから。
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