1年1組

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もう彼は振り向かないだろうと安心してまた私は俯いて読書にふける。 かなり本に集中していたのだろう。 私 視界が少し明るくなっていることに気がつかなかった。 「前髪、切ればいいのに。ね、板野 美愛(いたの みあ)さん。」 ガタンッ!! ギョッとして思わず席から立ち上がる。 詩音君は、 私の前髪を持ち上げ、私の顔を覗き込んでいた。
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