1年1組

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周囲が息を飲むのがわかった。 って言うか、 私も思わず息を飲んでいた。 私を真っすぐに見つめる瞳。 その凄まじい目力に動けなくなる。 「オレ、天野 詩音(あまの しおん)。お前は?」 美しい彼の顔に見とれ、 私は話しかけられているのを忘れていた。 「オイ…。」 と言われて我に返る。 「あ…っと。あの、私のことはほっといてください。」 それだけしか言えなくて、私は俯くしかできなかった。
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