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この時も俺たちは、きちんと10分後には、バスが出発できるように、バスに乗り、時間通りにバスは出発した。
しかしこのとき、騒いでた俺たちは気付いていなかった。
一番前の席に、刀根先生がいないことに。
出発したバスの中は、5分後にはさらに騒がしくなっていた。
騒がしかったせいもあり、俺たちはバスの中に薄い霧が出来ていたことに気が付かなかった。
『あーなんだか眠たくなってきた。朝早かったからな~。』
お調子者の金田一樹(カネダカズキ)がそう漏らすと、窓側に寄りかかり、静かになった。
それから続々と一人、また一人静かになっていく。
オレと暁は急に静かになった周りを見回しておかしいと感じた。
しかし気が付いたときには、すでに眠気が襲い、そのまま目を瞑った。
10分後には、あんなに騒がしかったバス内は急に静かになった。
そう、俺たちは催眠ガスによって眠らされ、夢の国ではなく、悪 夢の国へ導かれていくのであった。
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