第六話 巨人兵団の襲撃

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 そして、今回の作戦の切り札ミスリルゴーレム1体。全てはこの一体にかかっている。  やがて見張りの兵士の視界に敵ゴーレムの姿が確認される。ラーディスもその報告を受ける。私たちの視界にもゴーレムの姿が確認できた。その後ろには帝国軍の兵士が待機している。およそ500人ぐらいだろうか。一国を攻略するには兵士の数は少ない。それだけゴーレムの戦力に期待していると言うことだろう。だが、逆に考えれば、ゴーレム部隊さえ撃退できれば我々の勝利と言うことだ。  「そろそろ敵が来たようですね。ミスリルゴーレムを出撃させましょう。」  城門が開き、ミスリルゴーレムが動きだし城壁の外に出る。  「大丈夫かしら。」  「ラーディスだから大丈夫よ。こういうときだけは頼りになるんだから。」  やがて敵ゴーレムは城門前まで迫ってくる。  城門裏からは投石機による攻撃を開始する。しかし、案の定その攻撃は敵ゴーレムには全く当たらない。  そしてミスリルゴーレムとの交戦状態に入った。  「敵は所詮岩でできたアースゴーレム。」  ミスリルゴーレムは大きな音と共に敵ゴーレムの強烈なパンチを受ける。しかし、ミスリルゴーレムはびくともしない。逆に敵ゴーレムの腕がボロボロと崩れ落ちる。  「敵の攻撃は一切受け付けず。」  当然と言えば当然だ。相手は岩。こちらはミスリル。強度が全然違う。
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