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俺が呆然としていると、看護婦さんが心配そうにしながらも説明してくれた。
俺たちの乗った車は、後ろから追突されその弾みで電信柱に衝突した。
ここまでは覚えている。
他の車も巻き込まれ、俺たちの車にさらに2台車が衝突。
「玉突き事故」と言うそうだ。
父さんは、電信柱に衝突したときに即死。
母さんは2台目の車が衝突してきたときに死んだらしい。
俺が生きていたのは、奇跡だと言われた。
看護婦さんは、「ご両親が悠介くんを守ってくださったのね」と言っていたが…
俺は、父さんと母さんがいないなら生きていても無駄だ、と思った。
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