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「ハッ……ハッ……ハッ……」
男は走っていた。
外は暗く、周りに街頭などがないため男が走っているどこかの倉庫を照らしているのは空に浮かぶ月だけだ。
「ハッ……くそっ、どうなってやがる。雇ってやった護衛どもはなにをしてやがる!」
男は怒りを含んだ愚痴をこぼしながらも走るのをやめない。
すると、
男の後ろから突如して声がした。
?「……お前の護衛はすべて処理した。……残っているのはターゲットのお前だけだ」
その機械を思わせる無機質な声に男は振り返る。
そこには全身を黒い服で覆い、口元を黒いスカーフで隠した
男が一人。
「なっ、一人だと!こっちは50人はいたんだぞ!」
?「……あの程度……10分もかからない」
男はその答えに絶句する。
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