第二章

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「馬鹿だねホント 自分の式神くらい自分で見定められるようにならなきゃ陰陽師として失格だと思わない?」 「?!!」 龍じゃ…ない…? 青い龍はなぜか癖っ毛で垂れ目の男の子に変身してしまった。 頭にはやはり動物の耳…。 「瑠璃…!?」 それを見た九里が身を乗り出す。 る…るり…? 「やぁ九里。様子を見に来たんだけど…何とかなったみたいだね。」 どうやら2人は知り合いらしい。 癖っ毛の間から見える耳からも妖怪であるのは明白だ。 うん、もう私も驚かないから…! 「あ、君が九里のパートナーになった子?」 「パートナー?」 「あれ?赤子預かってくれるんじゃないの?」 「え…ああ…はい、そうです…?」 「何で疑問系なんだよ」 「俺は化け狸の瑠璃。九里とは幼馴染なんだ。」 「よろしく」と言って手を差し出してくる。 整った顔は垂れ目なせいか印象は優しく、ニコリと微笑まれると胸がキュンとなった。 キュンって何だよ自分…なんか恥ずかしい…。 「俺を除け者にするな!!」 新人物の登場ですっかり蚊帳の外だった陰陽師が叫ぶ。
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