第一章

2/7

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「かーわーいーいー!」 「見てはるな!ライオン!」 ゴールデンウィークの青空のもと、 やってきました動物園! 子供が動物を指差して微笑む隣ではしゃぎ回る私たちはもう大学一年生。 この春受験をなんとか乗り切り高校を卒業しました。 霧島はるな。18歳です。 さらに隣ではしゃぐのは高校で仲良くなった友達の水里愛衣ちゃん。同じく18歳。 私はあまり友達が多い方じゃないけれどその友達の中では1、2を争う美人だ。 気さくな性格も合間って交友関係も多い。 お互い大学は別だけど、時々こうやって一緒に遊んでるんだ! 「はるな!キタキツネだって!」 「キツネ?!見るー!!」 2人とも動物大好きだから こうなるのは分かり切ってたんだよね。 ほら、 私たちを遠目から見るあの小学生の冷めた視線が痛い…。 その小学生を横目に 私たちはキタキツネの柵まで走った。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加