第三章

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確かにお墓とか仏壇とかに食べ物をお供えしたりする習慣はある。お墓参りくらいするし…。 でも実際に目の前にいる相手にお供えするのは訳が違う。違和感あり過ぎるし…やっぱり変だ。 私をからかってるのか…この狐…。 話を聞いても半信半疑の私が疑いの目を九里に向けると九里はいいからやれと言わんばかりに睨みつけてくる。 私がおどおどしていたら突然耳を劈くような泣き声。 「う…ん…うぎゃあぁあ!」 もう我慢出来ないとでもいうように悠助が本格的に泣き出した。 これは…やるしかないか…! 「悠助!ほらミルクだよ!飲んで!」 そう声に出していう。 気持ちだ…気持ちが重要なんだ…。 すると直ぐに泣き声は止んだ。 悠助は満足そうな顔をしてまた眠りについた。 自分でもびっくりしながら九里を見る。 「だから言ったじゃねーか」 「あ…ははは…」 妖怪の子育て… どうなるかと思ったけどこれなら何とかなるかもしれない… 「にしても面白いね。九里も飲む?」 にやにやしながら言うと調子に乗るなと頭を叩かれる。 「痛い!何するのよ!瑠璃さん呼ぶよ!」 「バカか!ンな下らない理由で呼ぶな!」 首飾りを握る私に九里も怒鳴る。 「酒なら飲みてぇけどな」 「残念。私未成年だからお酒は買えません。 それに九里だってまだ飲める年じゃないでしょ。」 どう見ても私と同じくらいだし。 法律は守らなきゃ駄目ってお母さん言ってたもん!
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