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「ミク!!遅刻するよ!!」
さっきからアラームの音が繰り返し聞こえていて、それを何度も止めていたから、朝が来たことはわかっていた。
あぁ、これはもう遅刻だ…。
いつもより10分以上も遅い時間を時計はさしていた。
私は一限に出ることを諦め、ゆっくりしたくを始めた。
「疲れてるの?」
遅刻どころか普段寝坊なんてしない私にお母さんは不思議そうに言った。
「…うん」
………本当だった。
最近、学校でも家でも何となく上手く行かなかった。イライラしているというより、辛いのに脳が気づかないフリをしていて、心だけがしくしくと泣いている様なそんな感じだ。
「…お父さん、いつ帰ってくるの?」
今、お父さんは仕事で他府県に行っている。もう、しばらく会っていない。
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