藤堂 さくら

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ぱっちり二重の大きな目は濃茶をしている。 少し垂れ気味の目は優しくおっとりとした彼女にはよく似合っていた。 目元には泣き黒子がひとつ。 幼く見える彼女をグッと大人っぽく見せるそれは、どこか艶やかさを漂わせた。 小さめのぷっくりとした唇。 乾燥なんて知らないかのようにいつでもぷるんと艶やかだった。 筋の通った低すぎない鼻。 美人ではないが親しみやすい、そんな女性。 一緒にいるとどこかホッとする、そんな女性だった。
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