21人が本棚に入れています
本棚に追加
幸せな日々は突然奪われた。
幸せな家族を襲った突然の悲劇。
玲哉さんが……交通事故にあって亡くなってしまった。
明るかった華菜さんは塞ぎ込んでしまい、お店の重たいシャッターが開くことはなくなってしまった。
冷たく思いシャッターが閉められたお店の奥、写真の中で微笑む玲哉さんの前が華菜さんの定位置となった。
なんで、どうして。
それが当時の華菜さんの口癖だった。
来る日も来る日も写真の前で呟いては涙を流した。
子どもたちはそんな母親を慰める日々を送った。
最初のコメントを投稿しよう!