flower shop 華哉

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玲哉さんは亡くなってからもここ、華哉にいた。 華菜さんが心配で離れられないみたい。 いわゆる幽霊ってやつ。 そうなって、玲哉さんは私たちに気が付いてくれた。 私たちはみんな嬉しいような悲しいような複雑な気分だったのを今でも覚えている。 玲哉さんは心配しながらも華菜さんは絶対に立ち直ってくれると信じて疑うことはなかった。 それでもこの世に残ったのは華菜さんが心配だから。 愛ゆえに残った。
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